高品質なものを適正価格で購入したい!
そう思っている方が多いと思います。
しかし、基本的に高品質になればなるほどブランドの価値が上がり商品の価値も高騰していくことが基本です。
それはブランド価値が上がるほど高値を付けやすいことに加えて、仲卸や下請けなどとの関わりが増えることで経費が掛かり、製品価格を上げざるを得ないという理由があるためですが、
それを解決できるブランドも存在します。
それがファクトリーブランドです!
ファクトリーブランドの正しい定義や強み・弱みなどの解説から、
現在までOEM事業を展開している、または直近までOEMをしていたファクトリーが打ち出している、高品質で高コストパフォーマンスのファクトリーブランドを
- 小物系
- バッグ系
- シューズ系
の3つのジャンルごとにご紹介します。
ファクトリーブランドというワードは聞いたことあるけどあまり馴染みのないといった方にも
ファクトリーブランドの正しい知識と魅力をお伝えします。
結論:高品質、高コストパフォーマンスは当たり前!その中で自分に合ったデザイン性の高いファクトリーブランドを選べば間違いなし!!
ファクトリーブランドとは
ファクトリーブランドの定義
その名の通り、工場のブランドを意味しています。
アパレル業全般に言えることですが、メーカーは大きく分けると下記の3種類に分けられます。
- 自社工場を持ち、自社ブランドの製造販売を行っているメーカー
- 自社工場を持たず、販売、マーケティング、企画などは自社で行い、製造は外注しているメーカー
- ブランドを持たず、外部からの委託製造を主に行っている下請けの工場
ファクトリーブランドの定義としては、③の下請け工場が立ち上げたブランドのことになります。
自社工場を持っているブランドのことをファクトリーブランドと呼ぶ場合もありますが、本来は”下請けやOEMなど製造業を主体としている工場”の自社ブランドのことを指します。
ファクトリーブランドの強み・弱み
強み
ファクトリーブランドの強みは
- 仲卸を通さずに工場が直販するため適正価格で商品を販売できる
- 長い歴史を持つファクトリーが多く、有名ブランドやビックメゾンなど数多くの製品の下請けを経験していることで高い技術力を持っている
- 基本的に国内に工場を持っているためメイドインジャパン製品が多い
といったコストパフォーマンスや製品のクオリティ面に強みを持っています。
弱み
ファクトリーブランドで特に立ち上げ間もないものに多いのが、デザイン性に欠けるといった点です。
今まで商品の企画・販売を経験してこなかった下請け工場は、企画力やマーケティング力が育っていないところが多いです。
しかし、そういった欠点があるところを自覚しているファクトリーブランドは、外部デザイナーを雇ったり他社メーカーと組んで商品販売をするといった対策もしています。
また、アパレル系ブランドのOEM経験が豊富なファクトリーは、その経験を生かして自社でデザインをしているところも多く、
“ファクトリーブランドはデザイン性に欠ける”といった世間一般の認識はだんだん見直されてきています。
小物系ファクトリー
株式会社三竹産業(みたけさんぎょう)
公式HP:三竹産業
1925年(大正14年)に元浅草でベルト工場からスタートし、国内生産・ハンドメイドにこだわった革小物製造を行っています。
現在はオリジナルブランドの認知度も上がってきていますが、コレクションブランドやアパレルメーカーのOEMも継続して行っています。
代表ブランド:ANNAK(アナック)
ブランド公式HP:ハンドメイド革小物 ANNAK ONLINE SHOP
三竹産業の伝統テクニックと今の時代感とミックスしたスタンダードライン。
ブランド名のANNAKはKANNNA(鉋/カンナ)の逆スペルから取ったもので、職人の手仕事を代表する道具をブランド名に冠しています。
ちなみにカンナは革製品のコバを仕上げる時に余分な面を取る作業に使われる道具です。
ハンドウォッシュレザーシリーズ
日本国内最高峰のなめし技術を持つ栃木レザーのヌメ革をベースに職人の手作業で洗いをかけ凹凸を付けたシリーズ。
個性的な見た目の中にも温かみがあり、1点1点違う表情を楽しめます。
三竹産業が得意な手法で、同社が手掛けたOEM品の中にはこの加工が施されたものも多くあります。
株式会社ラモーダヨシダ
1961年に東京都台東区に創業した革小物専業ファクトリーです。
長く革小物に特化した製造を行ってきたことで技術力や生産力を高め、中国にも自社工場を構えるなどOEM事業を拡大してきました。
年間数千種類に上るほど多種多様な革小物の製造をしており、日本の革小物ファクトリーの中でも大規模なものになっています。
現在ではOEM事業の他に多数のオリジナルブランドや直営店舗経営なども行うなど日々”財布づくりのマネジメント”に励んでいます。
代表ブランド:Hawk Feathers(ホークフェザーズ)
ブランド公式HP:Howk Feathers
2017年に新しく誕生した国内屈指の技術を持つ職人が手掛けるビジネスパーソン向けの上級ブランド。
“財布屋が考える本当に良い革財布”
をコンセプトに、「レーデルオガワ」の”水染めコードバン“や姫路「坂本商店」の”黒桟革“など国内高級レザーを使用し、設計・試作の段階ではミリ単位で作り込むなどこだわりの革小物を販売しています。
アフターフォローも充実しており、可能な部分の修理や無料のレザーケアなども行っています。
また、刻印サービスも行っているのでギフトを探されている方にもオススメです。
ヒップポケット革財布シリーズ
ホークフェザーズの他、カジュアルラインのmic(ミック)でも定番で販売されているシリーズ。
実用性を追求した財布で、その名の通りお尻のポケットに入れて使うことを目的としています。
独特な流線型で角のないデザインは、ポケットに入れた時にあたりを少なくし、財布、ポケット共にダメージを最小限に抑えられる形になっており、擦り切れにくい設計になっています。
また、財布の外側についている大きいループは、ポケット内に潜り込んだ財布を取り出しやすくするために付けられており、指をかけてポケットから引っ張り出したり、別売りのカラビナパーツを付けることで落下を防止することができます。
ブランドで最も多くリピートされている財布です。
公式HP参照:ヒップポケット革財布ってなんだ?
Atelier KI(アトリエケーアイ)
公式HP:Atelier KI アトリエケーアイ
台東区蔵前にアトリエを構える若手サンプル職人が代表を務める工房。
昭和初期から続く革小物メーカーの株式会社三和袋物でサンプル職人として働いていた経験を活かし独立し、現在では複数のメーカーと取引をしながらサンプル製作やOEM、自社ブランドの製造を行っています。
また代表の池田氏は、長くサンプル職人の業務に携わるうちに皮革製品職人の高齢化や深刻な担い手不足に直面し、その状況を改善しようと2015年6月にアトリエ内に職人養成所を開講。
(参照:若手革職人が立ち上がる! プロも通う養成所を開講@台東区蔵前<前編>、<後編>)
対面での技術指導はもちろん動画でのオンライン受講ができるなど、今までにない新しい試みをしています。
その他レンタル工房サービスも行っており、職人を目指している方や技術を高めたい方に嬉しいサービスを多く展開しています。
(↓こちらでアトリエケーアイ他、全国のレンタル革工房についてご紹介しています。)
代表ブランド:PRO-MENER(プロムネ)
ブランド公式HP:PRO-MENER | プロムネ | 公式OnlineShop
多くの人に本物の革製品を日常的に使ってほしいという思いを込め、
PRO(professional)・MENER(take、lead)・PROMENER(walk)の言葉を冠されたブランド。
イタリア「ブリターニャ社」の”アリゾナ“や同じくイタリア「コンツェリアオットチェント社」の”トスカーナリーショ“、ドイツ「ワインハイマー社」の”ワープロラックス“などのインポートレザーから、「レーデルオガワ」の”水染めコードバン“など高級レザーを使い、丁寧に仕立てられた商品を販売しています。
また、オーダーメイドやカスタムオーダーなども受けており、高級レザーを贅沢に使ったオリジナル商品を作ることもできます。
ARIZONA(アリゾナ)シリーズ
北イタリアのサンタクローチェに工場を持つBREATAGHA(ブリターニャ)社でなめされたアリゾナレザーを使用したシリーズ。
バケッタ製法でなめされたアリゾナは、革特有のシボ感と深い発色が特徴的で、経年変化(エイジング)が楽しめる革です。
アリゾナシリーズは大体のアイテムの縁取りをパイピングで仕立てているのが特徴で、シンプルながらも技術力が光る作りとなっています。
10色展開と色のバリエーションも豊富で、自分用にもギフトにもオススメです。
株式会社山藤(やまとう)
公式HP:山籐(やまとう)| 老舗の職人が作る日本製の革財布
1899年(明治32年)に初代山本徳太郎が創業し、2代目山本藤次郎が自身の名前の頭文字を取り山籐が生まれました。
1970年代後半には日本のメーカーで初めてLouis Feraud(ルイフェロー)のライセンス商品をOEM製作し、その後は大手ハンドバッグ卸商社や百貨店からの依頼を受け一流ブランドの革財布のOEM生産を中心に事業を行ってきました。
現在ではOEM事業からは撤退し、現在まで培った技術を生かしたオリジナルブランドの生産・販売を行っています。
代表ブランド:PTAH(プタハ)
古代エジプトで天地・世界を作り、工芸や職人の神と崇められている創造神プタハの名前を冠したブランド。
ものづくりの始祖プタハのように、職人による匠の技と新鮮な感性を組み合わせて新しいもの造りの始まりを興していくという思いが込められています。
今では消滅しかけている日本独自の伝統技術、櫛(くし)マチや風琴(ふうきん)マチなど山籐ならではの伝統技術を使った製品が特徴的です。
カモフラージュ・ツリーシリーズ
パッと見ると迷彩柄ですが、実は街路樹などで見るプラタナスの木目を革にプレスして模様をつけたシリーズ。
試行錯誤を重ねた開発期間は5年にも及んでいます。
ベースの革にも上質と言われている北米産の牛革を使用しており、経年変化も楽しめます。
個性的なものがほしいけれど派手なものが苦手な方にオススメのシリーズです。
↓小物以外にバッグも展開しています。大判で作られたトートバッグは目を引くデザインです。
株式会社ナダヤ
1960年(昭和35年)に大阪で創業した革財布メーカー。
長年の工場運用実績で多くのライセンスブランドの製造を任されており、多数の自社ブランド展開もしています。
工場規模も大きく、国内工場の他タイにも130人を抱える規模の自社工場を構え、大量生産から小ロット生産まで柔軟に対応しています。
また、2020年から製品製造・販売のほかメーカーとクライアントを直に繋ぐ”ものつく“というプラットフォーム運用も行うなど様々な挑戦を行っている会社です。
代表ブランド:leather-g(レザージー)
ブランド公式HP:財布・革財布・長財布 :: レザージー[leather-g] – 楽天市場
“自分たちが良いと思う革で、自分たちが良いと思う形で、自分たちが良いと思う提案で”
という考えのもの始まったプロダクト。
長年の生産スキルを活かした高コスパを実現しているにも関わらず使用している革もかなりこだわっており、
国内最高峰の”栃木レザー“や”ジャパンコードバン“などの国内レザーから、
イギリス「クレイトン社」の”ブライドルレザー“、ドイツ「ワインハイム社」の”ボックスカーフ“、フランス「アノネイ社」の”フランスカーフ“、ベルギー「マジュール社」の”ソフトタンニンレザー“などのインポートレザーなども幅広く取り扱っています。
名入れサービスも行っているのでギフトにもおすすめです。
L型ファスナー長財布
楽天で5年間連続ランキング受賞を果たしているレザージーを代表する長財布。
イタリアンレザーを使用した比較的薄型のタイプで、基本のカラーバリエーションが7色と豊富です。
基本色の他、期間限定色や数量限定タイプ、デザインレザーを使用したタイプなどの販売もあります。
また、レビューが8000件以上されているにも関わらず、総合評価が最大☆5のところ☆4.42と高い評価を得ており、多くの一般ユーザーにも認められているアイテムです。
株式会社SADO(サド)
公式HP:株式会社SADO
1912年(明治45年)以前より創業し、1960年(昭和35年)に設立されたという古い歴史のあるベルトファクトリーです。
長年OEM事行を中心に行い、現在ではOEMの国内シェアNo.1の実績があります。
革の選定にもこだわりがあり、ベルト作りに必要な長尺で傷の少ない革を選ぶため問屋を通さず国内外のタンナーから直接革を買い付けています。
代表ブランド:SADO
公式オンラインショップ:SADO ONLINE SHOP
ビジネスからカジュアルまで幅広く展開しており、読売ジャイアンツグッズや全国のゴルフ場に卸しているゴルフベルトなど、アパレル系ブランドとは一味違うアイテムなども販売しています。
また、コードバン、イタリアンソフトオイルレザー、世界有数のタンナーであるメキシコ「ウィニー社」のレザーを使ったベルトなど、素材にこだわったベルトも取り扱っています。
コードバンベルト30巾盛上げ
革のダイヤモンドとも呼ばれる希少価値の高いコードバンを使用し、ふっくらと肉盛りをしたビジネスベルト。
バックルは鋳造して製造する鋳物バックルを使用し、ずっしりと高級感があります。
バッグ系ファクトリー
株式会社キヨモト
公式HP:株式会社キヨモト
1956年(昭和31年)に創業したキヨモト。
半世紀以上OEMやODMを主に行っており、スポーツブランドやモード、GMS(総合スーパー)、コレクションブランドなど幅広く受注を受けられる技術力や生産力を持っています。
しかし、長くOEM/ODM事行を行っていく中で産業の空洞化や日本のもの作りの衰退を感じ、日本産業の維持と発展を考え2005年に自社ブランドを立ち上げました。
代表ブランド:HERGOPOCH(エルゴポック)
ブランド公式HP:HERGOPOCH | エルゴポック公式オンラインストア
エルゴポックはエルゴノミクス(人間工学)とエポック(新時代・新紀元)を組み合わせた造語で、新時代のスタンダードを作りたいという想いが由来となっています。
素材から縫製まで一貫した国内生産を謳っており、オリジナルレザーの使用はもちろん、主要パーツも金型から起こされたオリジナルでブランドネームが刻印されるなどこだわっています。
ワキシングレザーシリーズ
Aランク(簡単に言うと傷の少ない物のこと)のベジタブルタンニングなめし原皮を使用し、仕上げに手染めで濃色を塗り重ねたアンティーク感のあるレザーシリーズ。
質のいい革に更に一手間加えるという通常ではコストの掛かる方法を行っていますが、中間業者が少ないため適正価格で高クオリティを実現しています。
素材の改良も年々続けており、ブランドも一番オススメしているレザーのシリーズです。
株式会社猪瀬(いのせ)
1952年に東京葛飾で創業した鞄ファクトリー。
国内有名ブランド鞄のOEMを長年手掛けている猪瀬は海外に生産拠点を持たず、創業以来国内生産と高品質にこだわった製品作りをしており、過去に数々の鞄コンテスト受賞歴を持っています。
2020年には会長である猪瀬昇一氏が鞄業界への貢献を評価され、旭日小綬章を受賞されています。
代表ブランド:Flathority(フラソリティ)
2004年に3代目代表の猪瀬繁晴氏により立ち上げられたブランド。
立ち上げ当初はOEM事業に携われない若手職人のため、モチベーション向上を目的とし自社商品の開発をはじめましたが、
丁寧で高水準の技術と、ボディにはもちろん金具、ファスナー、裏地などにも上質な素材を使用し、素材の魅力を引き出すプロダクトが人気を呼び知る人ぞ知るファクトリーブランドになりました。
使い手のことを考え抜いた機能性は日々ユーザーの声を反映して進化し続けています。
他社メーカーとのコラボも積極的に行っており、WILD SWANS(ワイルドスワンズ)やLe Bonheur(ル・ボナー)とのコラボ商品も販売しています。
コーカサスリュックS
しなやかなキップレザーを使用した独特な流線型が特徴のリュックです。
本体重量が900gと軽く仕上げられていることに加えて、幅広のショルダーベルトは体に沿うように湾曲した作りとなっており背負やすくなっています。
機能面でも優れており、背当てにメッシュ素材を使用し蒸れを軽減、収納ポケットも多く、内装の生地は医療用でも使われる高密度ポリエステルを使用しており、耐久性も高く高級感があります。
柔らかい革を立体的に縫う技術はベテラン職人でなければ形作ることができず、社内でも一部の職人が製作しており大量生産ができないこだわりのリュックです。
↓ビジネスバッグも得意な猪瀬。リュック以外に下記の”アントニオブリーフケース“のようなブリーフケース類などもかなりこだわって製造しています。
コニー株式会社
公式HP:コニー株式会社-CONY-
1975年(昭和50年)に日本一鞄生産が盛んな地、兵庫県豊岡市に創業。
以来一貫して鞄・袋物のOEM事業者として時代が要求する商品を作り続け、大手企業や有名ブランドの仕事も請け負っています。
現在では国内の3拠点に加え海外にも3拠点工房を構えるなど、国内から海外生産まで幅広く請け負うことができる大きい企業になっています。
代表ブランド:CREEZAN(クリーザン)
ブランド公式HP:CREEZAN|クリーザン
クリーザンは豊岡市城崎町来日にそびえる雲海の美しい山、来日山(くりいざん)から名前を取ったブランドです。
ステレオタイプな当たり前のもの作りに一石を投じるため2015年に立ち上げられ、常識にとらわれないものづくりをテーマにしています。
JETTER(ジェッター)シリーズ
“国境をボーダレスに、愛着の一品と一緒に大空へ!”
をテーマにしています。
レザーでは珍しい色のホワイトを基調としたシリーズで、強撥水加工のイタリアンシュリンクレザーを使用しているため白でも比較的水や汚れに強く、ホワイトレザーを敬遠していた方でも取り入れやすいアイテムになっています。
エールック株式会社
公式HP:バッグアトリエ A-LOOK
1933年に手袋製造販売業として創業し、昭和天皇の手袋や戦車砲撃手の手袋などを製作していました。
70年代半ばから袋物・鞄の製造を始めOEMを中心に事業を行っていましたが、2007年以降オリジナルブランドを立ち上げ、以降地元香川県を売りにした製品作りをしています。
兵庫県のタンナー「株式会社モリヨシ」と共同開発したオリーブオイルで鞣した”オリーブレザー“とスコッチガード技術を用いた撥水レザー”モンスーンレザー“はエールック独自の革で、他のメーカーにはないオリジナリティのある製品が特徴です。
代表ブランド:A-LOOK(エールック)
ブランド公式HP:A-LOOK楽天市場ストア
自社名を冠したブランド。
シンプルで使いやすいデザインをコンセプトにしたシリーズで、機能性を重視したアイテム展開になっています。
エールックに使用している革は上記したオリーブレザーがメインとなっており、
香川県の特産である高品質のエキストラバージンオイルを使用して鞣された革は
- 革特有の匂いを軽減
- 人肌に優しい
- オリーブオイルの保湿成分により革の健康的な状態を長く保つ
などの特徴があります。
公式HP参照:エールック
ムラ染めオリーブレザーバックパック
オリーブレザーを使用したシンプルなバックパックです。
重量が945gと軽く、ショルダーの幅が5cmと広いため背負いやすいのが特徴です。
また、リュックには珍しく底鋲もついているため床置きする方にも嬉しい仕様です。
令和元年にはかがわ県産品コンクールの最優秀賞に入賞しており、県を代表する県産品としても知名度を上げています。
公式HP参照:香川県県産品コンクール優秀賞を受賞
↓香川県のふるさと納税の返礼品としても選ばれています。
【ふるさと納税】【香川県産品 優秀賞】ムラ染めオリーブレザーバックパック 【ファッション・バッグ・リュック・カバン】
株式会社ロワード
1947年に鞄・袋物の製造・販売業の佐藤商店として創業。
バッグを持つ喜びや使う楽しさを感じてもらいたい、もっと気軽にバッグを持ってほしい。
そんな想いから高品質かつ手頃な価格帯の商品作りを行ってきたロワードは、創業時から増資を重ねて規模を拡大し、
現在では4つの自社ブランドに加えてColumbia(コロンビア)やAUTDOOR(アウトドア)、AVIREX(アヴィレックス)など多数のライセンス商品を製造する企業になっています。
代表ブランド:P.I.D(ピーアイディー)
ブランド公式HP:P.I.D OFFICIAL SITE | ピーアイディー公式サイト
長い開発期間をかけて1993年に誕生したブランドで、
Personal(パーソナル/個人の)、Index(インデックス/しるし・表示)、Design(デザイン/意匠・目的)の頭文字を取って名付けられました。
持つ人、使う人の個性、人格、ライフスタイルをバッグを通して表現したいという想いが込められており、マニッシュカジュアルスタイルをコンセプトにしています。
革を編み込むイントレチャート技法やハンドルを握りやすくするための肉盛りなど、確かな技術力があるにも関わらず全体的に値段が手頃で手が出しやすいのが特徴です。
Selva(セルヴァ)シリーズ
ゼブと呼ばれるコブ牛の革を使用したビジネスライクなシリーズ。
混合なめしを施した革にシボ型押しを施しており、汚れや傷が目立ちづらくメンテナンスが比較的簡単なのが特徴です。
日経新聞やOCEANSなどの媒体にも多数掲載されており、ビジネスマンにオススメのシリーズです。
シューズ系ファクトリー
宮城興業(みやぎこうぎょう)株式会社
1941年に創業したシューズファクトリーで、”和創良靴“という「和を持っていい靴を作る」をコンセプトに掲げています。
1969年には英国A.BARKER&SONS LIMITEDと技術・販売提携を初めとし、日本製靴株式会社(現リーガル)の製造委託を開始するなど技術を高めてきました。
その際、BARKER社から「革に勝る素材なし、熟練された技に勝る機会なし」という靴作りの哲学を学び、その哲学と日本人の勤勉さや探究心、完成をかけ合わせ西洋に負けないもの作りを続けています。
近年ではリーガル、アバハウス、東レマックなど各ブランドのOEM事業を中心とし、自社ブランド販売やOCSという精度の高いパターンオーダーによるオリジナルシューズの販売などを行っています。
代表ブランド:MIYAGI KOGYO(みやぎこうぎょう)
ブランド公式ページ:MIYAGI KOGYO
“魂が宿る靴”という思いでスタートした究極のブリティッシュ・スタイルを追求するブランド。
履き心地の良いドレスシューズを極めるという信念を持ったもの作りが特徴で、
ヒールシェイプや踵のホールド性、内部の圧縮コルクなどによる快適性や安定した歩行性に加えて、熟練職人による土踏まずのハンマリングやつま先の鏡面仕上げなど細部のクオリティにもこだわっており、
アッパーにはフランス「デュプイ社」や「アノネイ社」のカーフレザーを使用するなど素材にもこだわっています。
そのクオリティの高さは世界でも評価され、ノルウェー、オスロの名店Skomaker Dagestadでも人気を博しています。
MIYAUCHI(みやうち)
オーソドックスなストレートチップで宮城興業の技術力が光るアイテムです。
プレーントゥが多いストレートチップですがスマートなスクエアトゥを採用したミニマルなデザインで、アッパーにはアノネイ社のカーフレザーを使用しています。
↓拠点を構える山形県南陽市のふるさと納税返礼品として、OCSをつかったオリジナルカスタムメイドシューズを作る際に使用できるお仕立て券も販売しています。
【ふるさと納税】宮城興業のオーダーメイド靴 お仕立券15 1枚 791
【ふるさと納税】宮城興業のオーダーメイド靴 お仕立券30 1枚 522
【ふるさと納税】宮城興業のオーダーメイド靴 お仕立券45 1枚 790
↓別ブランドとして、山形県南陽市のshoes createが宮城興業の協力を得て立ち上げたブランドのCiardino de 1941。
MIYAGI KOUGYOと比べてコストパフォーマンスを重視しており、オンライン上でカスタムオーダーも請負っています。
株式会社F2F(旧:有限会社ミウラ)
公式HP:PADRONE|パドローネ
1977年に東京都足立区に開業したファッションブランド中心のOEM事業を主体としたファクトリーで、コムデギャルソンなどの有名デザイナーズブランドなどのOEMを長年手掛けてきました。
日産40〜50足程度の小規模な工場ながらも量産靴メーカーと変わらない工程と手間をかけながら、製品にしっかり目が行き届くようなもの作りをしていました。
しかし、2020年3月に不況のあおりを受けて自社工場が閉業。
その後は社名を株式会社F2Fに変え、工場を新たに再始動しています。
代表ブランド:PADRONE(パドローネ)
2006年に誕生したイタリア語で”雇い主”を意味するパドローネ。
職人の世界では親分(雇い主)の下で技術を学び、長年の経験を積んではじめて職人と認められるという古き良き時代の伝統や技術に敬意を払い、それを現代に継承していきたいという思いが込められたブランドです。
ブランドを立ち上げた旧有限会社ミウラの三浦氏は重くて硬い靴が苦手で、
日本でも人気の欧米生まれの技術、グッドイヤーウェルト製法は丈夫だが重く、日本人には必要ないとの考えからセメント製法やマッケイ製法を使った軽い靴を中心に展開しています。
手作業で付けたアッパーのシワやワックス仕上げなどデザイン性が高いのも特徴ですが、それ以上にこだわっているのが履き心地で、
長年のOEMの経験から日本人の足型にフィットするオリジナルのラストを使用しており、「足が痛くなりにくい」、「スニーカーのように履ける」との評判も高いです。
現在は自社工場生産ではなくなったものの根強い人気からブランドは継続しており、以前と変わらずクオリティの高い商品を販売しています。
ダービープレーントゥシューズ
シンプルな外羽根プレーントゥシューズをベースに、手作業でシワをくせ付け、トゥには焦がしを加えたが特徴的なモデル。
シンプルながらもデザイン性に富んでおり、若い世代に人気な印象です。
株式会社宮崎製靴(みやざきせいか)
公式HP:株式会社宮崎製靴-TOP
1972年(昭和47年)に設立された秋田県に工場を構えるシューズファクトリー。
現代表取締役の宮崎太郎氏の父である先代社長が、靴職人に丁稚奉公したことから始まった宮崎製靴は、一時は80人を超える職人を抱えるなど紳士靴業界では知る人ぞ知る有名なファクトリーです。
グッドイヤーウェルト製法や逆さ吊り製法など貴重な技術を継承しており、”欧州の工場に匹敵する高い品質とコストパフォーマンスをメイド・イン・ジャパンにて”を使命に掲げ、履く人の身になって考える靴作りに日々取り組んでいます。
代表ブランド:RESPECTABLE(リスペクタブル)
より高品質とコストパフォーマンスを追求するために立ち上げた自社ブランド。
グッドイヤーウェルト製法や手縫いモカなど高度な技術に加えて、
アッパーにはフランス「アノネイ社」の”ボカルー“、イタリア「バタラッシィカルロ社」の”リスシオ“、イギリス「チャールズ.F.ステッド社」の”スーパーバック“、アメリカ「ホーウィン社」の”クロムエクセル“などの上質なインポートレザーを使い、
ソールには革底の他ビブラムソールを使用するなどハイクオリティなラインナップになっています。
また、パターンオーダー製作やリペア対応もしっかり行っており、自分好みの靴を永く使えるのも魅力の一つです。
ストレートチップ(MD-1)
技術の高さと素材の良さを楽しめるシンプルなストレートチップ。
アッパーには世界最高峰のタンナーの一つとされている「アノネイ社」の”ボカルー“の他、「チャールズ.F.ステッド社」の”スーパーバック“のどちらかを選ぶことができます。
また、ソールも革底とビブラムの2種類を選択できますが、革底はチャンネル仕様という革底の糸を隠す仕様となっており、上品で耐久性があるソールになっています。
高クオリティは当たり前!?自分にあったデザインを見つけよう
長年のOEM事業を経て経営、拡大してきたファクトリーが打ち出すブランドは様々な経験や技術の集大成となっています。
また、今後の経験や技術の蓄積はそのまま自社ブランドに反映され続けていきます。
なので、製造面を極めているファクトリーブランドの技術力の高さはある意味当たり前で、確かな品質を求めている方にはぜひ検討していただきたいです。
しかし、企画力やデザイン性に関してはまだ課題があるブランドが多数存在するのも事実です。
なので、製品クオリティやコストパフォーマンスと合わせてデザイン性などもしっかり比較して自分に合った商品を選んでみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました!