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【一生モノ!?】丈夫な革製品の選び方とおすすめの国産ブランド13選 ー財布編ー

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長く使える丈夫な革財布がほしい!

革製品を買うときに誰もが考え意識する丈夫さ。

しかし、革の正しい知識を理解して商品を選ばないと思っていたものと違う!ということになりかねません。

この記事では

丈夫な革財布を選ぶに当たって必要な

  • まずは前提、革財布は一生使えるの?
  • 壊れるとはどういうこと?
  • 丈夫な財布とは
  • 丈夫な財布を見極めるポイント
  • おすすめのブランド

を解説します。

今まで10年以上皮革業界に携わっている立場から、多くの革製品を使ってきた筆者が考える丈夫な革製品について、知っている限りの情報をお伝えします!

丈夫な革財布を探している方に有益な記事となりますので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

前提として、ここでお話するのは一般的によく使われている革(牛、馬、鹿、ヤギなど)を前提とした解説となっており、エキゾチックレザー(ワニ、ヘビ、エイ、その他希少動物など)は含まれていません。

また、今回は丈夫な革財布ということで生地を使わない総革の製品に絞ってご紹介しますので、その点も合わせてご理解頂けたら幸いです。

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まずは前提、革財布は一生使えるの?

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革製品を買う時によく聞くワードの“一生モノ”

革財布は一生使うことができるでしょうか。

まず前提条件として

  • 使用期間は20歳〜85歳まで
  • 使用頻度は毎日
  • 著しく経年劣化して革の状態が非常に良くない状態、または外側の革が擦り切れ穴が空いている状態のお財布を使えない状態とする

とします。

結論から言うと

ほぼむりです。

ほぼというのは、例えばメーカーによっては穴の空いた部分や劣化した部分をまるごと交換するような対応をしてくれることもあるからです。

しかしその場合、新品を購入するよりも高くなりますし、それ以前に色々な部分を修理している場合が多いので、ダメージが蓄積され修理不可になる可能性が高いです。

ただ、一部のツワモノはどれだけボロボロになってもお金を収納できれば良い!という方もおり、ガムテープで補強するなどして無理やり使っている方もいます。

その場合は一生使うことができるかもしれません。

(↓一生モノについて更に詳しく知りたい方は、別記事でまとめていますのでぜひご覧下さい)

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壊れるとはどういうこと?

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丈夫さを理解する上で、まずお財布が壊れるとはどういった状態を指すのかをご紹介します。

糸が切れる

まず初めに劣化するのが糸で、通常使用でポケットや鞄から出し入れする際などによく擦れます。

糸の太さには種類があり、例えばよく使われるミシン糸の”ビニモ“の場合、0番手が一番太く、40番手が一番細い糸となります。

繊細で上品な作りの製品ほど細い糸を使う傾向があるので、比較的早い段階で糸が切れる可能性があります。

ホックやバネ、ファスナーなどの金具類が効かなくなる

ホックやバネ系金具、ファスナーなども通常仕様で劣化が早い部分です。

特にお財布の開閉時や小銭入れなどに使われる部分の金具は使用時に必ず使う部分なので、使い方次第では早い段階で壊れる可能性があります。

なので、そういった金具は修理しやすく本体に取り付けられているかが重要になってきます。

革が擦り切れる・穴が開く

使用を続けて最終的に行き着くのが擦り切れて穴が開くことです。

致命的になる場合が多いですが、内装やパイピングが穴が空いた場合、修理対応ができる可能性が高いです。

ただ、このタイミングで買い替える場合が多いので、できる限り穴が空きづらい製品を選ぶことが重要です。

丈夫な財布とは?

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丈夫なお財布といっても色々な考え方がありますが、購入を考えるに当たりまず丈夫なお財布の前提条件を決めておきましょう。

下記筆者が考える丈夫なお財布の条件は

“壊れにくく、壊れてもリペア可能なお財布”です。

理由としては

  • 壊れにくい…壊れる箇所が少ない、または壊れにくい作りをしていのでリペアの回数が少なくて済む=本体にリペアダメージが蓄積しづらい
  • リペア可能…長く使うと壊れるのは必然で、リペアは必ず必要になるため

と考えています。

特にリペア時のダメージが侮れないので、壊れにくいものを選ぶことは非常に大切な前提条件になります。

丈夫な財布を見極めるポイント

上記で壊れるとはどういった状態なのかと丈夫なお財布の前提条件を立てたので、それを踏まえて丈夫な革財布を見極めるポイントを考えていきます。

素材選び

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革財布の素材は多種多様ありますが、丈夫な革を選ぶ上で大切なことは

  • 繊維の密度
  • 革の厚み
  • なめし
  • 仕上げ

の4点になります。

繊維の密度

繊維の密度は、素材となる動物の皮の主成分であるコラーゲン繊維がどの程度緻密で詰まっているかに左右されます。

また、体の部位の中ではお尻やお尻に近い背のあたりが繊維が特に詰まっていると言われています。

ただし、部位別に革が販売されている動物は限られており、牛の”バット“と呼ばれる背中からお尻にかけての部位と、馬の”コードバン“と呼ばれるお尻の部位しかありません。

以上を踏まえると、

繊維が詰まっていると言われている牛かヤギの革、もしくは牛のバット部位か馬のコードバンが丈夫な革と言えると思います。

革の厚み

革の厚みは物理的な強度に直結し、厚ければ厚いほど丈夫となります。

しかし、厚い革をそのまま商品に使う場合、製品が厚くなりすぎないように注意したり、繊細な作りができないなどのデメリットもあるため、作れる製品が限られてしまいます。

また、革の厚みを残すほど重さも出てしまいます。

そのため丈夫さと利便性のどちらを重視するかをよく考えて選ぶ必要があります。

なめし

なめし方には3種類の方法があり

  • タンニンなめし…伸びや弾性が少なく、硬めに仕上がる。経年変化がある。
  • クロムなめし…柔軟性、保存性、耐熱性、染色性が高い。
  • コンビなめし…タンニンなめしとクロムなめしの特徴を持っており、経年変化があるクロムなめし革という印象

があります。

なめし方に関しては丈夫さに大きい違いはないと思いますが、同じ厚みの革という条件で考えるとややクロムなめしが丈夫かなと思います。

しかし、クロムなめしの革は基本的にヘリ返しかコバ塗りでしかコバ処理ができないため、コバ処理を考えると厚みをもたせたタンニンなめしを選ぶのが良いと思います。

コバ処理に関しては”コバの仕上げ”の項目でご紹介します。

仕上げ

なめしが終わった後の革をどのように仕上げるかでも丈夫さが変わってきます。

例えば柔らかく仕上げるためにタイコと呼ばれるドラムの中で繊維をほぐして仕上げる方法は柔らかくなる反面、繊維密度が薄くなるため強度が落ちます。

また、オイルレザーのようなオイルを多分に含んだ革は、使い方やお手入れ次第では革が柔らかくなりすぎてしまい型崩れや破損の原因になります。

しかし、オイルの含有量が少なすぎる粗悪な革も繊維が乾燥しやすく崩れやすいため、オイルが適度に含まれスムースに仕上げられたものを選ぶのが大切です。

糸の種類と縫製

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糸の種類

糸は太ければ太いほど物理的な力に強くなります。

また、素材としてはポリエステルなどの化繊系や麻糸などの天然素材系の2種類がありますが、同等の太さの場合一般的に化繊のほうが強いとされています。

なので、化繊の太い糸を使用しているものが丈夫となります。

ただ、太い糸は商品の雰囲気を左右したり、単純に採用しているブランドが少ないというデメリットもあります。

縫製

革財布の縫製には手縫いミシン縫いの2種類があります。

よく聞くものとして、手縫いの方が糸がほつれた後のリペアがしやすいというものがあります。

これは手縫いとミシン縫いの縫い方の違いによるもので、手縫いの場合1箇所のほつれ程度ではそこからどんどん糸がほつれるといったことがなく、比較的補修がしやすいという特徴があるからです。

しかし、手縫いミシン縫い問わず、ほつれた場合に修理が必要なことには変わりがないため、どちらを選んでも大きい差はないと考えています。

コバの仕上げ

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コバは一番擦れによるダメージを受けやすい場所のため、仕上げ方で強度が大きく変わります。

コバの仕上げは大きく分けると4種類あり

  • ヘリ返し(パイピング)…薄い革をコバ面に巻いて隠す方法
  • コバ塗り…コバ面に顔料を乗せる方法
  • 切り目…コバをあえて処理せず切り目そのままの仕上げ
  • 切り目本磨き…コバ面に毛羽立ちを抑える溶剤を含ませて磨き込む方法

があります。

どの方法もメリットとデメリットがありますが、強度を重視するならば切り目本磨きが一番良い仕上げとなります。

ヘリ返しは生産効率が高く価格が抑えられる分、コバ面の革が擦れて破ける可能性があり、コバ塗りも本磨きと比べて価格が抑えられ比較的長く使えるものの、顔料がひび割れたり剥がれる可能性があります。

切り目は作り的にコバ面が破損することはほぼ無いためある意味丈夫ではあるものの、コバのバサつきを抑えていないため繊維が落ちたり、粗悪な革を使用している場合そこから繊維が崩れてフカフカになる可能性があります。

切り目本磨きは切り目の繊維を固めて強度を高めたもので、手間がかかる分価格が上がる傾向がありますが、作り的にも擦れによる破損はほぼ無くコバから繊維が崩れるリスクも低いため、切り目本磨きの製品が最も丈夫と言えます。

しかし、切り目本磨きで仕上げることができる革は、基本的にタンニンなめしかコンビなめしの革に限られます。

付属金具

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財布は利便性を高めるためにホックボタンやファスナーなどの金具がついていますが、どのような金具を使っているかも見るべきポイントです。

金具は財布の中で壊れる可能性の高い部分で、前提として修理可能なものかを確認しておく必要があります

ホックボタンやファスナーなどの通常使われているものは修理可能なものが多いですが、特殊な金具や取り付け方によっては難しい場合もあるので、そういったリスクを抑えるため極力必要以上に金具がついていないものを選ぶと良いと思います。

修理が可能なものでも何度も修理することで本体にダメージも蓄積されてしまうので、シンプルな財布がより丈夫なものと言えます。

結論:丈夫な財布とは

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以上を踏まえて丈夫な財布とは

  • 牛革、ヤギ革、コードバンなどの繊維密度の高い革を使っている
  • 厚みのある革を使っている
  • クロムなめし、又は厚みのあるタンニンなめしの革を使っている
  • 繊維が締まっていて適度なオイル感のある革を使っている
  • 化繊系の太い糸で縫製されている
  • コバを切り目本磨きで仕上げてある
  • 必要以上に金具が使われていないシンプルなもの

以上の条件を多く満たしているものほど丈夫な財布と言えます。

ただ、条件を満たすものほどデザインの偏りや利便性が低くなる傾向があるので、どこまでこだわるかをよく考えて選ぶ必要があります。

丈夫な革財布を作っているオススメの国産ブランド

丈夫な財布の条件が揃ったところで、条件を満たす財布を作っているおすすめのブランドを紹介します。

HERZ(ヘルツ)

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1973年に赤坂で創業し、今では表参道を中心に全国5箇所に店舗を構える鞄工房です。

持ちやすく、使いやすく、飽きのこない丈夫なものをコンセプトに、1人の作り手が1つの製品を最後まで仕上げるといった作り方をしているので、1つ1つの製品に温かみがあるのが特徴です。

また、500型以上という品揃えの多さも特徴で、幅広い需要に答えてくれるところもポイントです。

ヘルツの他に、有名イタリアンレザーをメインに使用した別ブランドのOrgan(オルガン)も展開しています。

素材の特徴

使用している革は主に牛革で、イタリアのタンナーに依頼したオリジナルレザーになります。

製品によって革を使い分けており、メインで使われているスムース仕上げの”ラティーゴ“とソフトに仕上げた”スターレ“、

一部製品に使われている極厚で柔らかく仕上げた”タンドーソフトレザー“の3種類があります。

全体的に厚みのある革を使用しているためどのモデルを選んでもいいと思いますが、特にスムース仕上げのラティーゴモデルが革の厚みと繊維密度ともにバランスが良いのでオススメです。

糸と縫製

通常販売されている糸の中で一番太い0番手と言われる糸を中心に、ミシンで縫製しています。

革小物ではなかなか使われない太さのため、クラフト感が出てカジュアルな印象です。

製品の仕上がり

製品は基本的に裏地をつけずに1枚革で仕上げており、修理前提とした製品作りをしています。

また、コバは切り目で軽く磨きを入れており擦れに強そうな印象ですが、他社と比べると甘い仕上がりのため、コバがツルツルで美しい製品が好きな方には向かないと思います。

切り目仕上げと本磨きの中間のような仕上がりです。

付属金具

長く使うことを考え世に流通しているベーシックな金具を使用しており、一部のモデルには通常の革財布に使われるものよりも大きめの金具を使用しています。

そのため金具の交換が容易でかつ丈夫な財布に仕上がっています。

総評:丈夫さ重視でクラフト感高め、革製品初心者でも手を出しやすい価格帯

革にハリや厚さがしっかりあるため耐久性がありそうです。

また、コバ処理やステッチワークに甘いところはあるものの、高額な革製品が多い中で価格帯が手頃で、品番数の多さもポイントが高いです。

クラフト感重視で高品質なイタリアンレザー製品を求める方におすすめのブランドです。

ANNAK(アナック)

公式ショップ:atelier ANNAK ONLINE

元浅草で1925年(大正14年)に創業した三竹産業が展開するブランド。

国内生産とハンドメイドにこだわり、次世代のスタンダードを目指したシンプルなデザインをコンセプトにしています。

元々OEMを中心に活動していたこともあり、培った伝統技術を自社ブランドに反映した個性のある製品作りをしています。

素材の特徴

牛革をメインに使用しており、栃木や姫路の国産レザーやイタリアンレザーのプエブロなどを中心に製品展開をしています。

オリジナルレザーも取り扱っており、特に栃木レザーをベースに手作業で洗いをかけたハンドウォッシュレザーはアナックならではです。

革は機能面を重視し適度な厚みのものを使用している印象です。

糸と縫製

糸の太さは細くもなく太くもなくといった印象で、縫製はミシン縫いです。

製品の仕上がり

製品は基本的に裏地を使わない作りですが、物によっては一部革で裏張りされているものもあります。

コバは基本切り目、もしくは切り目本磨きで仕上げられています。

ハンドウォッシュレザーに関しては洗いをかけている兼ね合いでコバが揃っていませんが、オイルがしっかり入っている革なので使用後のコバのバサつきはあまりなさそうです。

付属金具

製品によって飾りホックやウォレットチェーン用リングなどの装飾金具や、内容量の増減に合わせてフラップのスナップボタンを2連に配すなど、特徴的な金具使いをしています。

ただ、基本的に修理がしやすいシンプルな作りなので修理しながら長く使える製品になっています。

総評:適度な革厚で使い勝手重視のカジュアル財布

取り扱っている財布は総革ですが、革厚を適度に抑えてあるので重さもなく手馴染みが早そうです。

値段も高くないので、手頃でオシャレな総革財布を探している方にオススメです。

池之端銀革店

公式ショップ:池之端銀革店Online Store

一流ブランドのOEMを手掛けるなど、長年ベルト業界を中心に皮革業界に携わってきた小野勝久氏が2004年に台東区にオープンした池之端銀革店。

過度に流行を追わず、”日常で使いやすい道具”を作りながら100年後も「カッコイイ」と言われるような普遍的なデザインと機能性、品質を追求することを目指しています。

若手から70代のベテランまで幅広い年代の職人が在籍し、ギミックの効いたアイテムを多く生み出しており、”Cramp“、”Dual“、”com-ono“などオリジナルブランドを展開しています。

素材の特徴

インポートの牛革を中心に使用しており、UKブライドルレザーUKサドルレザーなど丈夫さと美しさに定評のある有名レザーを取り扱っています。

また、馬革の中でも丈夫で美しいとされているお尻の革を使ったシェルコードバンも取り扱っています。

他にイタリアンレザーやドイツレザー、国産オリジナルレザーなど使用している革の種類が多いので、好みにあった製品が見つかりそうです。

革の厚みは適度に抑えられている印象です。

糸と縫製

糸の太さは細くもなく太くもなくと言った印象で、縫製はミシン縫いです。

製品の仕上がり

基本は1枚革で作られていますが、外装やフラップなど力が掛かりそうな所には要所要所で裏張りがしっかりされており、財布の角やフラップの先などの指が掛かったり擦れるところにコーナー金具が施されているのでしっかりとした印象を受けます。

コバは基本切り目本磨きで処理されており、面取りも丁寧にされているので強度も美しさも十分だと思います。

付属金具

通常の財布に使われるスナップボタンやファスナーの他に、装飾と補強を兼ねたコーナー金具や真鍮鋳物の装飾金具などをポイントで使っています。

デザインも兼ねた金具使いが特徴的なブランドだと思います。

総評:丈夫さと利便性のバランスが取れた仕立ての良い財布

丈夫な素材使いながら適度な厚みに抑えられ、収納などの機能面も充実していて使いやすそうな財布が多い印象です。

金具の使い方にやや装飾感もありつつ補強も考えられているため、通常使う分には十分な強度がありそう。

コバの仕上げも丸みがありなめらかで、全体的に上品さのあるカジュアル財布です。

minca(ミンカ)

1965年に官需品の製造業を生業として創立し、今では国内有名ブランドの”栃木レザー“の販売代理店としても有名な、株式会社和宏が手掛けるブランド。

“毎日に寄り添う革”をテーマに、栃木レザーを使用した製品を製造しています。

外部デザイナーやクリエイターに頼らず、企画段階からすべての工程を社内スタッフのみで製造していて、厳選したレザーの品質と特性を見極めてそれぞれに見合ったアイテムに仕上げています。

素材の特徴

国内有名牛革ブランドの栃木レザーを主に使用しています。

栃木レザーは1937年に創業した栃木レザー株式会社が作るブランドレザーで、北米産の成牛から厳選した革を、有害な物質を一切使わず天然のタンニン槽に漬け込む伝統製法で鞣しています。

革本来の風合いを損なわないために革の引き伸ばしやドラムでの加工をせず、革の繊維を保つことでしっかりコシのある革に仕上がっています。

その栃木レザーの厚みをしっかりと残した状態で製品を作っているので、丈夫そうな印象を受けます。

特に馬具用として開発されたハーネスレザーを使用したシリーズは、他の製品と比べてより厚く繊維が詰まっているためオススメです。

糸と縫製

糸は、手縫い用の麻、綿混合の太いオリジナル糸と、ミシン糸を使用しています。

通常同じ太さの場合、綿や麻と比べて化繊のほうが強いのですが、しっかり太さのある糸を使用しているため強度は十分ありそうです。

また、細部のミシン糸もやや太めを使用しているのでクラフト感を感じる作りになっています。

製品によって手縫い部分とミシン部分を使い分けており、財布の外周を太い手縫い糸で仕上げて強度を高めると同時にアクセントをつけているようです。

製品の仕上がり

1枚革の仕上げで、表の革にしっかりと厚みを残しているため丈夫な印象を受けます。

コバの仕上げはコバ塗りと切り目本磨きの2種類があります。

コバ塗りはしっかりとした処理をして塗られたものならば十分な強度がありますが、より丈夫なものを探している方は切り目本磨きのものがオススメです。

厚みを残した革を重ねているためコバはしっかり厚く重厚感があります。

付属金具

シンプルな作りでシンプルな金具使いの財布が多いので、壊れるところも少なく長く使えそうな印象です。

総評:丈夫で素朴、シンプルな革財布

革の厚さと風合いを残した作りのため作りはシンプルなものが多く、機能面よりも丈夫さ重視な財布です。

ただ、内装の革は適度な厚みに抑えて作られており、カード収納などの機能面も問題なさそう。

型数は少なめですが、デザインはシンプルで長く飽きずに使えそうなものを揃えているので、見た目よりも栃木レザーの風合いを存分に楽しみたい方にオススメです。

万双

1995年に設立された有限会社万双は、世界最高峰の品質の革製品を常識的な価格で提供したい、という想いから製造直売メーカーとして誕生しました。

品質と技術の追求をするあまり、商品開発が途中で頓挫しそうになることも多いと言うこだわりの商品は、ダレスバッグを筆頭にかなり高いクオリティですが他社と比較して価格は決して高くありません。

また、製品に刻印などのブランドマークを記さないところも特徴的なこだわりで、人様の鞄に自分のところの名前が入っているのがおかしい、ブランドマークを刻まなくとも身につけていくうちにご自身だけの表情が刻まれる、という考えのもとシンプルな製品を作っています。

素材の特徴

オリジナルの国産レザー、双鞣和地(そうなめしわじ)を中心に、ブライドルレザーコードバンなどのヨーロッパレザー、その他コードバンやクロコダイルなど高品質で美しく、丈夫とされる革を使用しています。

素材使いも厚みを残して仕上げており、しっかりとした作りになっています。

糸と縫製

やや太めの糸を使い、手縫いとミシン縫いの長所を合わせた”菱縫い“を採用しています。

菱縫いはミシンの縫い方の一種で、ナイフのように研がれた菱形のミシン針を使うことで繊維の詰まった革にきれいな穴を開け、美しくしっかりと縫うことができます。

万双独自にミシンの機構や縫い針を改良し、締りの良いステッチを施すことで見た目と強度に優れた縫製になっています。

製品の仕上がり

革を丁寧に裏張りした総革の作りで、コバは切り目本磨きで磨き上げられています。

革を張り合わせた財布のためコバは厚みがありますが、横から見ると1枚の革に見えるくらい丁寧に磨かれています。

また、面取りは深くされていないので、全体的にエッジのあるシャープな印象を受けます。

付属金具

定番のデザインが多く、それに伴い金具は必要なところにのみ使っているシンプルな財布が多い印象です。

金具の交換も容易そうなので、長く使えそうです。

総評:丁寧で丈夫なつくり!高品質で高コスパの財布

使っている革やつくりの手間を考えると高クオリティの製品ですが、価格がかなり抑えられているところが高得点です。

デザインは定番の紳士小物といった印象で、どちらかというとフォーマルでシンプルな財布が多いです。

型数も少なめなので、デザインよりも飽きのこない定番ものを探している方にオススメのブランドです。

GANZO(ガンゾ)

全国に4店舗直営店を構える株式会社AJIOKAの展開するブランドで、1917年に合名会社味岡順太郎商店として創業した歴史を持つ老舗になります。

素材選び、なめし、裁断、漉き、縫製、磨きなど、すべての工程を妥協せずに本物を追求した最高級ラインを謳っており、それを使い手が使い込むことによって世界最高の完成品となるという考えのもと製品づくりをしています。

革の種類、製品の種類が多く、革をよく知る玄人でも満足できる製品ラインナップになっています。

また、パターンオーダー(要予約)やGANZO製品に関わらずリメイクしてくれるサービスなど、他社にあまりないサービスも充実しています。

素材の特徴

ブライドルレザーやコードバンなどの強靭かつ上品な革を中心に取り扱い、その他国産牛革、羊や鹿、エキゾチックレザーなど幅広く取り扱っています。

取り扱う素材は多彩ですが、特にブライドルレザーやコードバンなどの丈夫とされる素材を使った製品のラインナップが豊富で、

  • ヨーロッパやアメリカなどの産地別に仕上げたもの
  • 内装を総ブライドルや総コードバンに仕上げたもの
  • 内装のみ違う革で仕上げたもの

など、他社と比較してもなかなか無い製品数だと感じます。

この辺の製品を選べば丈夫さに関しては間違いなさそうです。

糸と縫製

糸の太さは細くもなく太くもなくといった印象で、縫製はミシン縫いです。

製品の仕上がり

革を裏張りした総革の作りで、コバは切り目本磨きで仕上げられています。

製品数が比較的多いGANZOですが、ほぼこの仕上げで仕上げられており、その分全体的に価格は上がりますがどの製品を選んでも間違いのない高クオリティの製品になっています。

付属金具

ザ・紳士財布といった印象で、使うべきところに必要な金具を使っている定番財布が多く、変わった作りのものは少ないため修理をしながら長く使えそうな印象です。

総評:革好き玄人が満足するブランド革デパートの丈夫な財布

素材選びや作りなど、丈夫な財布に必要なポイントはしっかり押さえられており、修理対応もあるので長く使えそうです。

また、個人的に一番の魅力はブランドレザーを多く取り扱っている点とラインナップが豊富な点です。

なので、丈夫さの点でもももちろんオススメですが、革が好きな方はより満足度が高い財布を選べるブランドだと感じます。

ただ、取扱うレザーにブランドレザーが多いため、やや高めの価格設定となっています。

MOTO(モト)

公式ショップ:LEATHER ARTS & CRAFTS MOTO

1971年に先代の本池秀夫氏が創業し、独学で道具作りから始めたMOTOは、その後ご子息の本池大介氏、作人氏に引き継がれ、LEATHER&SILVER MOTOとしてレザー製品とシルバー製品を中心に製作している鳥取発のブランドです。

LEATHER&SILVEと謳っている通り、財布にもシルバーコンチョをあしらっており、カジュアル財布好きやバイカーには刺さるデザインになっています。

ただ、コテコテのバイカーウォレットではなくシンプルで持ちやすいデザインなので、万人にお勧めできるブランドです。

素材の特徴

イタリアンカウレザーをメインに製品を作っており、その他年末などの企画でエキゾチックレザーなども取り扱っています。

特に有名なものが、イタリアンサドルレザーにハンドダイと言われる手染めで風合いをつけたシリーズです。

サドルレザーの一般的な名前の由来として、厚手の牛革に多めに油分を加えて強度を高めた物を指すため、サドルシリーズは特に丈夫なシリーズになります。

また、どのお財布も革は厚さをしっかり残して作られているので、サドルレザー以外のシリーズも安心感があります。

糸と縫製

形により手縫いとミシン縫いの2種類があり、ごく一部で両方施されている物もあります。

手縫いはやや太めの糸を使用しており、代表作のミドルウォレットやショートウォレット類に多く採用されています。

ミシン縫いは手縫いよりも細い糸を使用し、ラウンドウォレットやロングウォレットなどの長財布類に多く採用されています。

手縫いシリーズは特にMOTOが得意としており、微妙な糸の締め具合を調整しながら縫うことで、美しさと耐久性に優れ、使い方によっては40年以上の使用でも糸が擦りきれない丈夫さがあると謳っています。

製品の仕上がり

基本的に裏張りをしない1枚革の作りで、革の裏側である床面”も丁寧に処理されています。

コバは切り目本磨きで処理されているので、十分強度のある財布だと思います。

付属金具

シンプルな金具使いで、メタルファスナードットホックスナップボタンなどが必要最低限で付いている印象です。

アイテムによってはあえて部分的に金具を使わないといった破損を考慮した作り方をしています。

シルバーアイテムも展開するモトらしく、シルバー925コンチョを配した財布類のバリエーションも豊富です。

総評:丈夫な素材と作りが感じられる、デザイン性が光る財布

取扱う革の種類は少ないですが、丈夫な素材使いと作りで信頼感の感じられるブランドです。

また、革の種類や型数は絞りつつもシルバーコンチョやハンドダイなどデザイン面の個性が光る財布が多く、デザインもくどく無いので、個性的な財布を探している方にオススメです。

WILDSWANS(ワイルドスワンズ)

1998年に10年後20年後も使い続けられるもの作りをしようと、鴻野三兄弟がスタートした有限会社ケイズファクトリーが展開するブランドです。

丈夫であることを第一条件とし、ヨーロッパ方面のインポートレザーなど上質な素材選びから始まり、劣化を未然に防ぐデザインを考え、時間と手間をかけながら丁寧な仕事をするもの作りを基本としています。

また、コンセプト通りアフターサービスにも力を入れていて、オイルアップのようなメンテナンスから、可能な限りの修理・修復も承っています。

その他パターンオーダーやアトリエ見学などサービス面が充実しており、ふるさと納税品にも出品しています。

素材の特徴

ヨーロッパ方面のインポートレザーを中心に取り扱いブライドルレザーやサドルプルアップシュランケンカーフなどの牛革や、コードバン、クロコダイルなど牛革以外の高級レザーの取り扱いもあります。

丈夫さを謳っている通り取り扱う素材は丈夫とされている素材を選んでいるので、ほぼどの製品を選んでも間違いありません。

ワイルドスワンズの代表的素材のサドルプルアップは、しっかりとハリがあり肉厚でコシもあるのでオススメです。

革の厚みをしっかり残して製品にしているので、厚さは多少出るものの強度はかなり高いと感じます。

糸と縫製

糸の太さは細くもなく太くもなくの化繊糸を使用し、縫製はミシン縫いになります。

ミシンは昨今の電動ミシンではなく、足踏み式のアンティークミシンを使用しています。

それによって職人の感覚で縫製スピードや強弱を調整し、ピッチや糸の食い込み具合を見ながら丈夫な縫製をしています。

製品の仕上がり

革の裏張りがされた総革の仕様で、コバは切り目本磨きになります。

特に特徴的な部分が丁寧なコバの仕上げで、業界内でもワイルドスワンズのコバ処理はかなり高い評価を得ています。

基本的に厚い革を貼り合わせてあるためコバ面も厚くなるのですが、しっかりと面取りされ磨き込まれているため滑らかで1枚の革のように仕上がっています。

付属金具

ファスナーにYKK社の高級ライン”Excella“、ボタンにはスナップボタンなどを主に使用しています。

シンプルな金具使いなのでアフターケアも問題なさそうです。

総評:丈夫さと使い勝手を両立させたカジュアル財布の最高峰

素材使いや製品のクオリティがとても高く、革を厚手に残しつつも機能面を損なわないギリギリのラインを上手く保てていると感じます。

ただ厚い、ただ丈夫なものではなく、利便性の面でも本当に長く使える製品だと思うので、丈夫さと使いやすさどちらも妥協したく無い方にオススメです。

ブランドレザーを多く使用しているため、価格帯は高めになります。

LAST CROPS(ラストクロップス)

公式HP:LAST CROPS

WAILDSWANSを立ち上げた鴻野三兄弟の長男、鴻野敏之氏が2006年に独立し立ち上げたブランドです。

「繰り返し作り続けることでこそ生まれる価値がある」、「細部の積み重ね」、「品質の中に生まれる美」、「積み重ねてゆく時間」の4つの哲学をかがけたものづくりを行っており、素材や仕上げに強いこだわりの感じられる製品を提供しています。

デザインはWAILDSWANSを踏襲したものが多いですが、それと比べてより革を厚く残し、ややバイカーズウォレットの系統に近い雰囲気の財布になっています。

素材の特徴

ミネルバボックスブッテーロマレンマなどのイタリアンレザーやベルギーのサドルプルアップ、ホーウィン社のシェルコードバンなど強靭かつ有名なブランドレザーを中心に使用しています。

財布を選ぶに当たり、どの革も基本的に上質な革なので間違いはありませんが、特にサドルプルアップやシェルコードバンなどは繊維が詰まった革なのでオススメです。

糸と縫製

糸は化繊縫い糸の代表的存在であるビニモを使用し、縫製はミシンになります。

上糸は8番手、下糸は20番手というミシン糸では比較的太めの糸を使用してるので、ほつれにくく丈夫な印象を受けます。

製品の仕上がり

基本的に革の裏張りがされた総革の仕様で、コバは切り目本磨きになりますが、製品によりあえて裏張りをつけないものもあります。

WILDSWANSよりもやや革を厚く残しているのでコバ面はしっかり厚みがありますが、同じくとても丁寧なコバ処理で、面が取れた丸みのある仕上げになっています。

また革が厚い分より強度が高く、素材感の強い製品に仕上がっています。

付属金具

ファスナーにYKK社の高級ライン”Excella”、ボタンにはスナップボタンや、留まりが強力なドットホックなどを主に使用しています。

シンプルな金具使いなのでアフターケアも問題なさそうです。

総評:WILDSWANSをより丈夫に、よりカジュアルに進化させた知る人ぞ知る財布

ラストクロップスは同じ価格帯の革財布メーカーと比べると認知度は低いものの、ワイルドスワンズをルーツとした素材選びや技術力は文句なしで高く、丈夫さも間違いのない財布です。

ワイルドスワンズと同じクオリティの高さで、より丈夫で誰とも被らない財布が欲しいという方にはぜひオススメしたいブランドです。

革蛸

公式ショップ:革蛸 WEB SHOP

2003年に創設された革蛸謹製は代表作の台形ロングワレットを筆頭に、ジーンズのポケットを破くほどの強靭な革財布を販売していたブランドで、2013年に活動休止しています。

しかし、その創設メンバーの一人の篠崎広文氏率いる有限会社篠崎製作所が今でもブランドを引き継ぎ、製品の製造販売は継続しているという変わったバックボーンのあるブランドです。

100年後にビンテージと言われる商品を目指したという製品は、革を厚く残したトラッカーウォレットやバイカーズウォレット系の作りが基本になるものの革の種類やデザインがとても多く、選べる楽しみがあるのも革蛸の魅力の一つです。

素材の特徴

イタリアンサドルレザーやUKブライドルを中心に、ブッテーロ、サドルプルアップなどのヨーロッパ方面の名のある革を使用した製品を展開しています。

また、一部商品にクロコダイルやリザードなどエキゾチックレザーを使ったものもあります。

基本の商品には部位や仕上げが堅牢と言われているレザーを使用しているものが多く、革もかなり厚く残しているので、丈夫さに関してどの財布を選んでも間違いないといった印象です。

糸と縫製

基本のラインナップはミシン縫いですが、シリーズのみ手縫いの商品を取り扱っており、手縫いのものは受注生産品となります。

ミシン縫いの糸の太さは細くもなく太くもなくと言った印象で、手縫いの糸は太い糸を使用しています。

製品の仕上がり

基本の作りは裏張りのない1枚革の仕様で、コバは切り目本磨きになります。

革を厚めに残しているためシンプルな作りのものが多く、機能面より丈夫さを重視した仕上がりになりますが、その中でも機能面を重視したものや、表の革に裏張りを施した丈夫さ特化のシリーズがあるなど、バリエーションが豊富です。

付属金具

ファスナーにはアンティーク感のあるオリジナルジッパー、”TAKOジッパー“を採用し、ボタンにはスナップボタンや留まりが強力なドットホックなどを主に使用しています。

また、ドットホックの頭にはオリジナルの”革蛸コンチョ“を使用しています。

総評:丈夫さ特化型なものの、幅広い要望に答えられるバランスの良いブランド

通常丈夫さ特化型のブランドは品番数が少なく、要望に答える場合はカスタムオーダーやフルオーダーになる場合が多いですが、

革蛸は品番数が多く、価格帯もピンからキリまであるため、デザイン面や使い勝手などある程度選べるところが強みだと思います。

なので、販売されている品番内で好みのものが見つかればカスタムする必要もないため、価格も抑えられます。

丈夫さ特化型のブランドの中では比較的手を出しやすいブランドになります。

ビーズ屋公ちゃん

有限会社ビーズ屋の外山公一氏が展開するバイカーズウォレットを中心に取り扱うブランドです。

創業以来手縫いにこだわっており、機能や品質の向上のため定番品でも日々アップグレードをされています。

金額は上がるものの商品によって標準でカスタムを受け付けていたり、フルオーダーも受け付けているので自由度が高いのも特徴です。

また、保証も充実しており、通常の修理対応のほか、ボタン・ファスナーなどの消耗品について無償で修理・交換が可能です。

素材の特徴

サドルレザーやイタリアンレザーなどの牛革や、コードバン、エキゾチックレザーなどを使用しています。

取り扱う革の種類は少なめですが、繊維の詰まった丈夫な革を使用している印象です。

糸と縫製

縫製は手縫いで、糸は改良を重ねた太くて堅い、オリジナルの強い糸を使用しています。

製品の仕上がり

基本の作りは裏張りのない1枚革の仕様で、コバは切り目本磨きかになります。

通常の仕様でも十分の革の厚さがあるため強度は問題ありませんが、金額が上がるにつれてより細部もこだわっている印象で、裏張りや補強が付くなどより強度が高くなっています。

付属金具

ファスナーにYKK社の高級ライン”Excella”やメタルファスナー、ボタンには留まりが強力なドットホックなどを主に使用しています。

また、使用されているボタン類の頭にはオリジナルのコンチョや装飾をあしらった頭を使用しています。

基本的にシンプルな金具使いなのでアフターケアも問題なさそうですが、オリジナル金具はメーカーしか取り扱っていないため、修理の際は必ずメーカーに問い合わせてください。

総評:総手縫いにこだわった自由度の高い現代版バイカーズウォレット

コンチョ付きの古き良きバイカーズウォレットの良さを残しつつ、素材使いやラインナップが現代の人にも受け入れやすいブランドだと感じます。

また、店頭ではなくオンラインショップで気軽にカスタムができる品番がある点も財布を選ぶ上で嬉しいポイントだと思います。

バイカーの方はもちろん、総手縫い、厚い革というクラフト感の高い財布が好きな方にもオススメです。

番外編:口コミで有名な個人工房などの商品を取り扱う”革キチ”

上野アメ横に店舗を構える革キチは達磨一番株式会社が運営するセレクトショップで、バイカーズアイテムを中心としたカジュアル系の革製品を取扱っています。

主に高級皮革を日本国内で縫製しているブランドを中心に取り扱っていますが、バイカーズよりのお店ということもあり肉厚で強靭な財布類のラインナップが多く、上記のおすすめブランドの一部を取り扱っている他、他店ではなかなか見ることがない知る人ぞ知る個人工房のブランドも取り扱っているところが特徴です。

また、自社で別注した革キチオリジナルモデルも多く販売しているので、オリジナリティを求める方にもオススメのお店になっています。

ここからはそんな革キチの取扱う個人工房ブランドの中で、特に丈夫で有名なブランドを一部ご紹介します。

黒羽(クロウ)

吉田匡伸氏が立ち上げたブランドで、温故知新をコンセプトとし、手断ち手縫いによる拘りのアイテムを展開しています。

使用している革の多くは丈夫とされている肉厚なブランド牛革たちで、ベルギーのサドルプルアップやイタリアのブッテーロなど高級皮革を使用しており、

金具も必要最低限しか使われていないモデルが多いので、壊れるところが少ない丈夫な財布となっています。

革物工房大輔

革職人の内村大輔氏のブランドで、手裁ち、手縫いに拘った国産のサドルレザーを使用した製品を販売しています。

上記の黒羽以上に金具を使わず革のみで仕上げた商品ばかりなので、糸が切れない限り修理不要で長く使える財布となっています。

基本の素材は国産レザーですが、一部製品にはクロコダイルや鮫革を使用したものもあります。

丈夫な財布の中で機能を重視するかより丈夫さを重視するかで選ぶ財布が変わる

世に革財布ブランドは多く存在しますが、ブランドごとにコンセプトが異なり製品もピンキリのため、選ぶ基準をまず決めることが大切です。

丈夫さを求めるほどバイカーズウォレットよりのデザインになってくるので、デザインが好きな方で丈夫さ求める方はそれが良いですし、機能やデザインを重視する方はまた違った基準で選ぶのもいいと思います。

基準を決めて長く持ちたい財布をぜひ探してみてください!how-to-choose-durable-leather-products-and-recommended-brands