レザークラフトに興味がある方の中には、始めたいけれど自分が向いているのかと悩む方もいらっしゃると思います。
そんな方に向けて皮革業界に15年以上携わっている筆者が感じるレザークラフトに向いている人の特徴をお伝えします。
レザークラフトに向いている人の特徴を
- 趣味で楽しみたい場合
- 副業で活動していきたい場合
の2パターンに分けて星の数で判定していきます。
また、どのような点で向いているのかも合わせて解説していきます。
結論として、熱意さえあればレザークラフトにチャレンジできるし楽しむことができます!ただし、副業で結果を求める場合は特徴に当てはまるほど良い!
となります。
ご自身がどの程度向いているのかの参考にしてみて下さい。
一番重要!環境が整えやすい

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環境が整えやすいことはレザークラフトを始めるにあたってとても重要になります。
特に場所の確保と騒音の問題は始める前にしっかり考えなければ後々大きな問題になります。
手縫いで始めるかミシンで始めるかにもよりますが、特にミシンなどの機材は場所を取ります。
革用のミシンはパワーも強く音もそれなりに出るので注意が必要です。
また、ホックやカシメなどの部材を取り付ける際に使う打具も音と振動があるため、2F以上の物件に住まわれている方は注意してください。
これらの問題は製作効率やモチベーションにも大きく影響が出るため、できるだけ解消したほうがいいでしょう。
もしどうしても自宅で音を出せない、道具が揃えられないといった方には道具や機材を借りられるレンタル工房をおすすめします。

革が好き

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レザークラフト=革好きのイメージが強いため、一見とても大切だと思われがちですが、それで向き不向きが大きく作用される事はありません。
もちろん革が好きなことで素材の知識が深まったり、魅力的な革を追求することで商品の魅力が高まります。
なので、特に副業で稼ぎたい方にとっては素材に興味を持つ事は大切だと思います。
ですが、素材以外にもデザインや使いやすさなど大切な要素は多々あるので、それによって向いていないということはありません。
手先が器用

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細かい作業が多いレザークラフトは手先が器用なほうが向いているといえます。
趣味でやる場合は時間の制限もなくゆっくりできるため、特別に器用でなくても問題ないかと思います。
ただ、不器用な方の場合は、製作が進まかったり、出来上がりが悪かったりと、途中で嫌になってしまうことが多いので、不器用の自覚がある方にはおすすめしません。
副業になってくると、手先が器用=仕事の速さに関わってくるので、器用なほどいいといえます。
しかし、製作を外部に投げるなど、自分で作らなくてもいい環境を作ることで製作効率を上げることができるため、飛び抜けて器用でなくても問題はありません。
クリエイティブなことが好き

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クリエイティブなことが好きな方はレザークラフトをより楽しめると思います。
ただ、趣味でやる場合、クリエイティブなことが苦手な場合でも初心者キットや販売されている型紙を使って作ることができます。
難しくてオリジナリティのある物を作らなくてもまずは自分が作れる範囲から始めることでレザークラフトを十分楽しめます。
しかし、副業で稼ぎたい場合、シンプルで定番のデザインばかりを作る訳にもいきません。
長く副業やビジネスで稼ぎたい場合は新しい品番を産み続ける努力が必ず必要になるので、クリエイティブなことな好きなほど良いといえます。
ただ、もしクリエイティブが苦手な場合でも外部デザイナーを雇うなど対応することは可能です。
時間がある

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時間を確保できることは作業するうえで大切な要素です。
ただ、趣味の場合はどれだけ時間が無くても時間があるときに取り組めば問題はありません。
しかし、副業の場合はある程度の時間の確保は必要です。
在庫を作る、新製品の開発、仕入れや発送業務など、時間を使うことが多くあります。
ただ、極端に時間がない場合を除きコツコツ続けることで在庫製作や開発を行うことができるので、自分が納得するペースで作業ができている場合は時間のある無しは関係ありません。
また、外注することで作業時間を減らすこともできます。
お金がある

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お金のある無しは仕入れに関わる問題です。
基本の材料である革は安いものではないですし、道具を揃えるにもお金はかかります。
ただ、趣味の場合、規模が小さいためお金のある無しで向き不向きが決まることはありません。
最近ではカットレザーという決まったサイズで切られた革を購入することもできますし、革もピンキリなのでコストを抑えることができます。
道具に関しても高いクオリティを求めなければ基本の道具ですむので、初心者の場合はすべてを揃える必要はありません。
特に手縫いの場合は比較的道具類も安いので、コストを抑えて始めることができます。
しかし、副業の場合は在庫を抱えるための材料費がかかるため、ある程度の資金が必要になります。
小規模で始める場合でも、店頭やオンライン掲載用などの最低限の在庫が必要になるため、資金があるに越したことはありません。
ただ、利益に準じて規模を拡大することで、必ずしも大きな資金が必要というわけではありません。
その場合、結果が大きく出るまでは時間がかかりますが、コツコツ積み上げることで無駄な在庫や売れない品番を量産するリスクを最小限抑えることができます。
また、最近ではハンドメイド専用の販売サイトもあるので、実店舗やオンラインショップ立ち上げなどの手間や資金は不要なので、最低限の資金でも始めることができます。
自分が向いているのかと悩んだらまずは環境を整えてからやってみる!
ここまで特徴を紹介してきましたが、筆者が一番重要視することは環境が整えられるかです。
そこさえクリアできるようならばあとはやってみてください。
そこから先の適性は個人差があり、始めることで分かることも多いと思います。
そしてレザークラフトには、クリエイティブ欲を満たせたり、達成感を感じたりと楽しい点も多くあります。
なので、深く考えずにぜひ楽しんでみてください。