「ハンドメイドで副業を始めたいけど、どんなジャンルがいいの?」「レザークラフトって稼げるのかな?」
近年、自分のスキルや趣味を活かして収入を得るハンドメイド副業が注目されています。
中でもレザークラフトは、その魅力と可能性から多くの方に関心を持たれています。
しかし、実際に副業として始めるには、メリットだけでなくデメリットがあることも理解しておくことが重要です。

この記事では

ハンドメイド副業でレザークラフトを選ぶ際のメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
デメリットの紹介には対策もあわせて解説いたしますので、始めるのに不安な方もぜひそちら参考にしてください。
レザークラフトは趣味としても副業としてもクリエイティブ欲を満たしてくれるとても魅力的なものだと思います。
この記事があなたの副業選びの一助になれば幸いです。

副業でレザークラフトを選ぶ6つのメリット

ハンドメイドが好きな方にとってレザークラフトは魅力的な副業の1つです。
まずは、副業でレザークラフトを選ぶ理由となる6つのメリットを解説します。

1. 商品単価が高く利益を出しやすい

ハンドメイド副業でレザークラフトを選ぶ最大のメリットの一つが、商品単価を比較的高く設定しやすい点です。
商品の単価が高いということはそれだけ利益を出しやすいため、軌道に乗ればビジネスとしても成功しやすいと言えます。
ただここで勘違いしてほしくないのが、単価が高いのにはしっかりとした理由があり、不当に高額な金額設定をしてほしいわけではないという点です。
なぜ単価を高く設定できるかというと大まかに4つの理由があります。

原価が高い

まずはレザークラフト製品で使われる素材の価格が高いというのが理由になります。
もちろん質・産地・生産方法などで素材の価格は変わりますが、ある程度抑えるにしてもそれなりの価格にはなりますので、それに伴い自然と商品の単価も高くなっていきます。

付加価値をつけられる

例えば独自のデザインや技術、他にはない機能性、市場や時代に沿った新たな商品、新たな素材の開発・提案などでオリジナリティを出すなど、販売者ごとの工夫により付加価値をつけることができます。
市場とマッチしていれば需要に見合った金額設定が可能になるので、販売価格を高く設定することが可能です。
ただし、市場とマッチしていない場合単に価格が高い商品として見られてしまうので、見極めが必要です。

工賃が高い

一般的な革製品は革・付属金具や生地の仕入れ、革・芯材・裏張りの裁断、革の裏処理、縫製、コバ処理といろいろな工程があります。
接着剤やコバ処理などは乾燥に都度時間をかけるなど、実際の作業時間以上の時間を費やすこともあるので、トータルで多くの時間を使います。
そのため商品にその分の作業工賃を含めるとそれなりの販売価格になるのは必然になります。

革製品は高級品という一般認知がある

一般的に、布小物やアクセサリーなどの他のハンドメイドジャンルと比較して、レザークラフト製品は一点あたりの販売価格が高くなる傾向にあります。
他ジャンルと比べて原価が高いので当然ではありますが、一般的な認知として革製品は高級品と捉えられやすいです。

2. 副業の範囲ならば趣味として楽しみやすい

もともと趣味でレザークラフトを楽しんでいた方にとって、その延長線上で副業を始められるのは大きなメリットです。
自分が好きで作った作品をminneやCreemaといったハンドメイドマーケットプレイスに出品すれば、それがそのまま副業活動になります。
身内だけにとどめず市場に出すことで新しい評価軸を得られるので、趣味としてのレザークラフトのやりがいにもつながります。
もしこれを本業として大きな収益を追求する場合、在庫製作や新商品の開発、マーケティング活動などに追われがちです。
しかし、副業として捉えるならば、自分の生活ペースを大切にしながら、無理のない範囲で活動を続けることができます。
自分の中でしっかり趣味・副業・本業の線引ができるならば、趣味兼副業としてレザークラフトを楽しむことができます。

3. 流行に左右されにくい

革製品には、時代を超えて愛される普遍的な魅力があり、副業として長期的に活動する上で大きな強みとなります。
革製品にはカバン・財布・小物・靴・洋服など多岐にわたる種類があり、生活の上で必ず身につけるものたちです。
もちろん時代の変化に合わせて形を変えていく必要はありますが、大まかな形は定番として普遍的であり、繰り返し販売することが可能です。
さらに、普遍的なものだからこそ素材として革を使うことで、丈夫かつ味わい深い経年変化を楽しむことができます。
安定したアイテム需要に加えて、長く愛着を持って使いたいという本物志向の方にも対応できるのが革製品の魅力の一つです。

4. 幅広いターゲット層とギフト需要の高さ

革製品は、性別や年齢を問わず幅広い層に受け入れられやすいアイテムであり、高級品としての認知も高いためギフトとしての需要が高いのが特徴です。

早いと幼少期からバッグや靴、スポーツ用品などで使用を始め、学生時代、社会人、高齢者となってもいろいろなシーンで身近な小物類に多く使われるものが革製品です。
そのため人生の節目節目で贈り物としての需要があります。
特にギフトで贈りやすい財布・キーケース・ペンケース・名刺入れなど小物類を取り揃えるとより多くの需要を満たすことができます。
メーカーによっては名入れサービスを行うところもあり、刻印や焼印などで名前やメッセージを入れることでより顧客満足度を高め差別化を図ることも可能です。
ギフト需要をうまく取り込むことで売上アップや安定化することができます。

5. 外注の選択肢がある

ある程度軌道に乗り、製作が追いつかなくなってきた場合や、特定の工程が苦手な場合に、外注を利用できるのもレザークラフトのメリットです。
全ての工程を外注することも可能ですし、一部の縫製作業や裁断などを専門業者に外注することで、製作時間を大幅に短縮できます。
これにより、自分はデザインや最終仕上げ、販売活動など、よりクリエイティブな作業や営業活動に集中できます。
さらに、1人では対応できない大口の受注や大量販売・在庫生産が可能になるので、規模に応じて外注することで大きく売上の拡大を図ることができます。

ただし外注にはコストがかかるため、収支のバランスを見ながら検討する必要があります。
多くの業者では最低ロット数(一度に発注しなければならない最小数量)が定められています。
そのため、まずは自分で販売してみて、商品の売れ行きや需要を把握してから、必要なものだけを慎重に外注することが、不要な在庫や支出を抑えるコツです。
さらに、ブランドの信用を毀損しないために外注品の品質管理も重要になります。

6. 代理販売が可能なプラットフォームが利用できる

ハンドメイドに興味がある方は、作ることが得意でも販売や営業が苦手な方が多いと思います。
そんな方にも利用しやすいハンドメイド製品販売専門のプラットフォームが数種類あります。
例としてあげると

  • Creema
  • minne
  • iichi

などです。
これらのプラットフォームは基本的にハンドメイド商品を求めているお客様が利用されているため、商品を販売するのにとても適しています。
特にハンドメイド販売が初めての方にとって集客は一番の課題ですが、プラットフォームを利用することでその問題を解決し、早い段階で商品販売を達成することができます。
なので、特に初心者のうちは利用することをオススメします。
ただし、利用するには販売手数料を支払わなくてはならないため、ブランドの認知が高まってきた、もしくは自分で集客することができる場合は自身のオンラインショップを作成し販売するようにしましょう。

副業でレザークラフトを選ぶ6つのデメリットと対策

レザークラフト副業には魅力的なメリットがある一方で、いくつか注意する点も存在します。
考えられる6つのデメリットを解説しますが、それに合わせて対策もしっかりお伝えしますので、始める前にしっかり確認してみてください。

1. 材料・道具・機材など初期投資が必要

レザークラフトを始めるには、材料に加えて専用の道具や機材を揃える必要があります。

基礎的な材料として革、糸、コバや床用の処理剤類、金具類、テープや糊、ボンドなどの接着剤類などがあり、作りたい製品によっては裏地や芯材なども必要になります。
革は1枚当たりで安くて1、2万円台〜高くて5万円台程度のものもあるため、材料次第では高額になってきます。

道具類は裁断道具(革包丁、カッターなど)、ハンマー類、針、定規、ローラー、作業台やゴム板など。
さらに製法により必要な道具は異なり、例えば手縫いで製品を作る場合は、菱目打ち、キリ、レーシングポニーなど基本的な道具だけでも数万円程度の初期費用がかかることがあります。
さらに、効率化を図る場合は機材の投入も考える必要があり、革漉き機やミシン、油圧式裁断機(クリッカー)などを導入する場合より高額な投資が必要です。

趣味でレザークラフトを始める場合大掛かりな機材は必要ありませんが、副業として活動するならば生産効率を上げるための施策は避けて通れません。
そのため、後々の設備投資を十分に考慮しておく必要があります。

対策

ビジネスとして始める場合初期投資は必要不可欠ですが、かけるコストが少ないほど失敗した時のダメージを抑えることができます。
初期投資を抑えるためのコツを3つお伝えするので参考にしてみてください。

徹底したスモールスタート

最初は最低限必要な材料、道具から揃え、作る製品も極力シンプルなものに知ることをオススメします。
例えば製品のカラーバリエーションや種類を絞るだけで在庫量を抑えることができますし、購入する材料も少なくてすみます。
革も1枚で購入するのではなく、カットレザーと呼ばれるA4サイズなどの定尺にカットされた革を必要量だけ買うことで、余分な材料を買わずにコストを抑えることができます。
もちろん1枚で購入する方がお得な価格設定にはなっていますが、状況を見ながら使い分けるといいでしょう。

中古品を活用する

道具や機材に関しては、こだわりがなければ中古品も多く出回っているので、極力中古品を利用することでコストを抑えられます。
まずは中古工具専門店やフリマサイトなどを見て使えるものがないか探して見てください。

レンタル工房を利用する

自宅での作業スペース確保が難しい場合や高価な機材を試してみたい場合は、時間貸しのレンタル工房を利用するのも良い選択肢です。
材料や道具類を置いておける場合もあるので、利用の際に機材の充実度のほか細かい条件面なども比較してみることをオススメします。

2. 一定レベルの商品を作る技術が必要

レザークラフトは、素材の良し悪しだけでなく、作り手の技術が作品の品質を大きく左右します。
製作技術も0か100かではなくグラデーションなので、完璧を求めなくてもよいですが、基本的には技術とともに販売価格も上げられるので、販売する際の価格帯の幅を広げるためにも一定の技術には到達するべきと考えます。
ただ、自分がどのような作品を販売したいかにもよるので、製品のコンセプトやブランディングをよく考え、そのレベルまで技術を磨いていくことが重要です。

対策

自信がなくてもまずは販売してみる

製品として使い勝手や強度に問題があるものなどを除き、しっかり物として機能する製品が作れたらまずは販売してみることをオススメします。
現時点で自分が作れる作品にどのくらい市場価値があるかは実際に売ってみないとわからないものです。
意外と受け入れられることもあれば、逆に全く売れない可能性もあります。
この辺りはプロの職人でも難しいところなので、尻込みせずにトライアンドエラーを繰り返しながら試行錯誤してみるといいでしょう。

動画・ブログ・書籍・オンライン講座などで学ぶ

初心者の方が技術を学ぶ時に手軽なものが、YouTubeなどの動画や有識者のブログ、書籍を利用することです。
動画やブログは基本的に無料で見ることができるのでぜひ利用したい物ですし、専門書などはより具体的で体系立てた書かれ方をされているものもあるので、無料の動画やブログではわかりにくい部分を学ぶときにオススメです。
さらに、もっと詳しくわかりやすい技術を学びたい場合に適しているのがオンライン講座です。
レザークラフト教室を運営している工房やお店が、オンライン講座などを開催している場合があります。
それらは基本的に有料にはなるものの、技術や作りをしっかり教えるための動画を用意しているので、無料で見られる動画とはわかりやすさや技術の深さも違います。
もし無料のコンテンツだと物足りないといった方は、オンライン講座も検討してみてください。

レザークラフト教室やワークショップの利用

YouTubeやブログ、書籍などでもある程度技術を学ぶことができますが、細かいニュアンスや正しい技法を習得するには限界があります。
もし今の技術に限界を感じる方や、もっと技術を磨きたい方はレザークラフト教室やワークショップをオススメします。
基礎から応用まで体系的に学べ、腕のいい職人から直接指導も受けられます。
腕を上げたい方以外に、初心者で独学が面倒に感じる方も、こういったサービスを早めに受けることが販売開始への近道になります。
なので、まずは軽めのワークショップなどに申し込んで体験してみるのもいいでしょう。

とにかく練習と試作

いくら技術を学んだとしても、それを早く正確に安定して発揮するには一朝一夕では難しいです。
何度も練習しては失敗し、色々なものを試作していくことでやっとものにすることができます。
もし苦手だなと思う技術があったとしても、初めは正しい作り方をゆっくりと再現できるよう心がけ、正しく作れるようになってから回数をこなしてみるようにしてください。
練習すればするほど必ず技術は上達します。

苦手な工程を外注する

どうしても苦手な工程や、高い精度が求められる部分は外注するという選択も考えられます。
どれだけレベルの高い職人でも得意不得意があるものです。
絶対に自分一人で作り上げたいといったこだわりがなければ、外注は合理的でいい選択肢の一つといえます。

3. 製作に時間がかかる場合がある

技術・作り・デザインなどにこだわった製品は、完成までに多くの時間を要します。
技法で言えば手縫いやコバ処理の方法、作りだと裏張りや芯材類の使い分け、製品自体の機能の充実度、デザインはミリ単位の寸法やそれに伴う見え方の調整など、こだわろうと思えばいくらでもこだわることが可能です。
製品のクオリティを高めるならばこだわれる所はこだわるべきではありますが、その分製作に時間がかるため生産できる在庫量は少なくなり、製品の価格も高く設定しなければ生産コストに対して割に合わなくなってきます。
さらに、時間をかけて作った製品が思うように売れない可能性もあるため、そのあたりのリスクも考慮しなければなりません。
副業という限られた時間の中で安定的に利益を上げることを目指す場合は、製作時間と販売価格、それに対する需要と供給のバランスをしっかりと見極めて、製作に充てる時間を考えていく必要があります。

対策

シンプルな作りのものから商品を増やす

当たり前のことですが、これだけで作業時間を減らすことができます。
例えば、デザインや構造をシンプルにしたり、金具や裏張り、芯材を使わないなど材料を少なくすることで製作工数を減らせるため、製作時間を少なくすることができます。
さらに、売るまでの行程が短い分早く市場の反応を見ることができるため、その上で力を入れたいものに絞って製品を作り込むといった対応をとることができます。
センスのある方の場合、初めから作りたいものを作って売ることができるかもしれませんが、多くの方はトライアンドエラーで市場に受け入れられるものをようやく生み出すことができます。
なので、ある程度市場調査ができてから時間のかかる製品に取り掛かっていくことをオススメします。

製品ジャンルを絞る

時間のかかる製品の取り扱いをやめ、時間のかからない、または自分の得意な製品のみに絞る方法です。
例えばカバンの製作が得意ならばカバンのみの取り扱いにする、小物の製作が得意ならば小物のみにするなどです。
さらに、より作業時間を最適化したい場合、カバンの中のポーチ、小物の中の財布など、1アイテムに絞り込むこともできます。
まずは小さく始めてその後展開を拡大することもできるので、取り組みやすい方法の1つになります。

受注販売にする

販売方法としては在庫販売が一般的ではありますが、受注販売とすることで余分な在庫を作ることなく作業量を最適化できます。
展示用や撮影用の在庫は初めに必要ですが、それ以外の製品は受注時のみに製作するか、あるいは売れるもののみ在庫を製作しておくといった対応もできます。
ただ、ブランドの認知が高くない状態でオンラインのみの商品展開だと、受注には繋がりづらいので、特に初めの方は少量でも在庫を持つようにし、ある程度ブランドの認知が高まってきたタイミングで受注生産に切り替える方がいいでしょう。

OEM・ODM業者に委託する

作業を外注することで作業時間を短縮することができます。
例えば、製作に時間のかかるものやこだわりたいものは自分で作業し他の製品を外注する、または製作に時間のかかるものを外注し他の製品を自分で作る、といったことができます。
どちらのパターンにしてもお金のかかることなので、副業が軌道に乗ってきたタイミングで検討を始めてもいいでしょう。

4. 最低限の在庫を持つ必要がある場合も

販売方法にもよりますが、販売を始めるにあたってある程度の在庫を準備する必要があります。
一般的にメーカー業では在庫を抱えている場合が多いですが、理由としては実物を買い手に見てもらうことで説得力を高めたり、在庫切れによる売り逃しなどの機会損失を避ける目的があるためです。
しかし、副業初心者の場合、どんなものに市場価値があるかを知らない状態で製品を作り始めなければならないため、不良在庫を抱えるリスクがあります。
そのため大きいリスクを抱えない程度の在庫量に抑えるなど、計画的な生産が必要になってきます。
在庫量を適切にコントロールし、時間的なロスと金銭的なリスク双方を抑えることが重要です。

対策

オンライン販売のみにする

店頭販売の場合、家賃や光熱費などの維持費が継続的に発生するため、毎日来店されるお客様をいかに購入に繋げるかがポイントになってきます。
そのため日々の売上確保のためにある程度の在庫量は必須になります。
さらに、基本的に展示用の商品を準備する必要があり、展示用の商品も経年劣化していくため、都度適度なタイミングで補充を検討しなければなりません。
その点オンライン販売のみに絞ることで、固定費の削減に加えて不要な展示用在庫を製作する必要がなくなります。
ただ、オンライン掲載のための撮影用在庫が必要な点と、お客様が商品を手に取れないぶん購入に繋がりづらいというデメリットがあるので、それも踏まえて検討する必要があります。

受注販売にする

受注販売を主軸に置くことで抱える在庫量を減らすことができます。
展示品や掲載写真を撮るために最低限の在庫を製作する必要はありますが、その後は注文が入るまで在庫を作る必要がないため合理的な販売方法と言えます。
在庫を減らせるということはその分使用する材料費も減らすことができるのでオススメです。
しかし、受注時のために最低限の材料は確保しておかなくてはならないため、先々の受注量を予測して必要な材料を計算しておく必要があります。
またブランドの認知度が低い場合、長い納期設定は購買意欲をなくす原因になります。
完全受注にする前に、特に売り上げが見込まれる商品は少量の在庫を準備し、徐々に受注商品の幅を広げるといった方法がいいでしょう。

5. 材料である革が比較的高価

レザークラフトの主要な材料である革は、他のハンドメイド素材と比較して高価です。
革は1平方dsメートル(10㎡)/¥換算で単価が決まっており、革の大きさによって価格が変わります。
例えば日本でよく使われている1/2サイズの国産牛革の場合、平均の大きさが220ds〜270dsなので、1dsが¥100だった場合¥22,000〜¥27,000となりますが、1つの材料費として考えるとやはり高額です。
もしよく商品が売れていて革をすぐに使い切れるならば、1枚で革を買うことは大きな問題になりませんが、初心者が販売する場合順調に製品が売れるとは限りません。
その場合、大きな革を使い切ることもなくかつ売れないため、材料費の回収もままならなくなってしまいます。
更に販売商品にカラーバリエーションを持たせたい方などは、使い切れない革を多く抱えてしまう可能性が高いため、慎重に商品展開を考えなければなりません。
かと言ってds単価を下げていくと製品の品質も落ちてしまうため、安易に下げられないのが難しいところです。

対策

カットレザーの活用

A4サイズなど、あらかじめ定尺サイズにカットされて販売されている革を利用すれば、比較的安価に少量から購入できます。
また、試しに使いたい革を少量仕入れたい場合にもカットレザーの活用は有効です。
ただ、1dsあたりの単価は割高になるので、量を多く使うことが確定している場合は1枚売のものを利用するのがいいでしょう。

ベリーなど1枚あたりのds数が少ない革を使う

革として販売されている動物は多種多様ですが、一般的に使用されることの多い牛革の大きさはかなり大きく、部位によって切り分けられることがあります。
国産品の場合1頭分の革を半分にした半裁と呼ばれるものが一般的ですが、ヨーロッパ方面だと肩の部分のショルダー、お尻の部分のバット、お腹の部分のベリーなど更に細かく切り分けられます。
カバンなど大きいものを作る場合半裁やショルバー部位など大きい面積が取りやすい革のサイズを選ばなければなりませんが、例えばベリーはあまり大きい部位ではないためそれだけ金額が安くなります。
更に部位によってds単価が変動するため、ds単価が比較的安く設定されているベリーは使いやすい革と言えるでしょう。

国産レザーやクロムなめしの革などds単価が安い革を使う

革は国産と海外産のものがありますが、海外産の革は質が高くて人気ではあるものの、輸入にかかるコストが革に乗るためどうしても高くなります。
それに比べて国産の革は余分なコストがかからない分金額が下がります。
さらになめしの製法も重要です。
日本では人気のあるタンニンなめしは、他の製法と比べると手間がかかるためコストが上がりますが、クロムなめしやコンビネーションなめしはタンニンなめしと比べると生産効率がいいため金額が下がります。
製品やパーツによって革を使い分けるなどするとうまくコストを抑えられるでしょう。

アウトレット品を狙う

小売店では売り切りのアウトレット品がよく販売されています。
高品質なものが安くなっていることも多いので、スポット的な商品として活用することで利益率を上げることができます。

部分ごとに革を使い分ける

全てを高価な革で作るのではなく、内装など見えない部分には価格を抑えた革を使用したり布地を使うなど、素材を使い分けることでコストを抑えることができます。
高級ブランドとして販売したい場合を除いて、全体のコストバランスをうまく調整しましょう。

端切れを有効活用する

革は一つ一つがバラバラの形・大きさで、どんなにうまく切ろうと思ってもパーツとパーツの間に無駄な隙間が生まれてしまったり、端の方が余ってしまう場合があります。
更に、革の質も同じ1枚の革の中でもばらつきがあるので、質の悪い部分を余らせてしまう時もあります。
そういった端切れは捨ててしまうのではなく、小さな小物類などでできる限り製品として活用するようにしてください。
革を捨てるということはお金を捨てることと同じようなものなので、無駄なく使い切るという意識が大切です。

革の種類やカラー展開を抑える

例えば同じ牛革でも生産地や見た目の仕上げなど多様で魅力的ではありますが、使用する革の種類やカラーバリエーションを増やすほど在庫を抱えなくてはいけません。
いろいろな種類を展開することで、店頭やオンラインショップ上の見栄えを良くしたり、お客様のニーズに答えることができるため、結果販促につながる可能性がありますが、ブランドの認知が低い段階では抱えた革を使い切るまでにかなりの時間がかかってしまいます。
なので、まずは展開を抑えて売れやすい定番の革から始めて、徐々にバリエーションを増やしていくことをオススメします。
また動物の種類で価格帯も変わるので、牛革、馬革、豚革など色々検討してみるのもいいでしょう。

仕入れ先を工夫する

卸売業者と契約したり、まとめ買いをしたりすることで単価を抑えることも可能です。
ただ、1枚あたりの単価は下げられても合計すると大きな支出になってしまうので、副業の初期段階ではあまりオススメしません。
ある程度副業が軌道に乗ってきてから選択肢の一つとして検討してみてください。

6. 作業スペースの確保と環境への配慮

レザークラフトには、ある程度の作業スペースが必要です。
素材革は大きいもので2m以上あり、広げて裁断するのに大きい作業台がある方が便利です。
ミシンや漉き機などの機材関係もスペースを取りますし電源の確保も必要になるため、やりたい作業に対して必要なスペースが確保できるかを確認する必要があります。
更に、機材の稼働音や木槌などの打具の音・振動は、マンションなどの集合住宅ではトラブルになる場合があります。
環境によっては接着剤やシンナーなど薬剤の匂いも気をつけなければなりません。
もし自宅でレザークラフトを始める場合はそれらを意識し、周りへ十分配慮をして行ってください。

対策

レンタル工房の活用

自宅での作業が難しい場合有効な選択肢です。
レンタル工房は月々の利用料が発生しますが、作業台や工具、機材などの利用が自由で、材料や製作物を置かせてもらえるところもあります。
更に革の小売店を兼ねているところもあり、レンタル工房で革の仕入れを行える場合もあります。
一から設備や道具類を揃えるよりもレンタル工房を活用するほうがコストを抑えられる可能性もあるので、一度検討してみることをオススメします。

手縫いやハンドプレスなど音や振動の出ない手法を利用する

レザークラフトを行う際に音や振動が発生する行為は大体決まっていて、機材や打具を使用する時がほとんどです。
そのため機材や打具を音や振動の出づらいものに代替することで未然に防ぐことができます。
ミシンや漉き機を卓上のものにする、ミシンを使わず手縫いにする、木槌を使わずに穴あけや金具が取り付けられるスクリューポンチやハンドプレスを使うなど、色々と代替できるので利用してみてください。

部屋の防音対策

作業台や機材類の下にマットを引いたり、壁に防音シートを設置するなどするとある程度の防音対策になります。
手軽に対策できるのでまずはやってみてください。
また作業の時間帯を日中に限定するなど、時間帯にも配慮するようにしましょう。

換気の徹底

接着剤や溶剤を使用する際、特に自宅などの面積の狭い部屋では匂いがこもるので注意が必要です。
換気扇を回すことはもちろんですが、できる限り外に面した窓を解放することで室内や屋内にこもる匂いを外に排出し、周辺住民の迷惑にもなりにくくなるので、窓での換気が大切です。
自分自身の健康を守るためにも換気はしっかり行いましょう。

作業環境に適した物件に引越す

どうしてもスペースを確保できない、作業音が防げないなど、解決ができなようならば引越することも選択肢の一つです。
もし副業が軌道に乗っていて成長の見込みがある場合、作業環境を改善し生産効率を上げることで売上アップを狙えます。
ただ副業初心者の場合、副業のためだけに引越しをするにはコストもかかるため、ある程度事業を成長させてから引越しを検討することをオススメします。
また家族がいる方は自分1人で決めることはできませんので、十分話し合って決めてください。